詳しすぎる「おしん」のあらすじ

NHKBSで2013年1月から再放送が始まった「おしん」のあらすじを詳し過ぎるくらい詳しく載せていきます。
信じなくてもいいですが、死んだら白い光の方へ行くといいそうですよ。
ブログの内容には関係ないのですが、抗がん剤治療ってかなりもうかるらしいです(治療効果微妙なのにね)。
というか、抗がん剤でもうけないと、大病院なんて維持できないんだとか……

第17週(第97話~第102話)

おしん(第102話)あらすじ

<登場人物・キャスト>
語り手:奈良岡朋子/おしん:田中裕子/竜三:並木史朗/源右衛門:今福将雄/染子:日向明子/茂子:古館ゆき/山口ミサ:渡辺康子/中本:小池栄/留吉:中島元/布地屋の男/秋本学/梅子:大畑ゆかり/糸子:中尾和子/たか:渡辺美佐子

<あらすじ>
世界大戦後の不況の中で、女性の間でも活動的で費用も安くつく洋装時代が来ていたが、それまで和服の多かった子供達が洋服を着始めたのは大正11年頃であった。おしんはその子供服に目をつけ、その仕立てと販売を田倉(たのくら)商会の新しい商売にしようと着々と準備を進めていた。

田倉羅紗(ラシャ)店は大工が来て改装が始まっている。
しかし当の大工にも、源右衛門にもその改装の具体的な意味は理解できていなかった。

竜三が出勤際、出掛けに源右衛門が何事か竜三に話しかけている。それを見ておしんはやれやれといった表情である。
その直後にどたどたとおしんの方に寄ってきて何事かを言わんとするので、おしんは機先を制した。
「源じい。そんなに心配なの? 源じいは、私がたった一枚作った洋服を見て旦那様が何が分かるって言いたいんでしょ? でもねえ、旦那様だって何年もこの世界で苦労していらっしゃるわけでしょ」
「そりゃそがんかも知れんばってん」

「いや私も、本当のことを言えばびっくりしたの。だってね、あの見本の洋服見せただけでたちまち原価計算が出来て、それでいくらのもうけを見て何日間の間にどれぐらい品物が売れれば商売として成り立つかどうかということまで全部、あっという間に計算がおできになったのよ。私、さすがだなあって感心しちゃった! 無駄に田倉商会やってらした訳じゃないのよね。見直しちゃった。私、このままずっとあの人についていこう。あの人についていったら間違いがないんだなってつくづくそう思った」

「奥様がそがんお思いになっとならば、じいはもう何も言うことはなかですばい。坊ちゃまはあれでもだてに苦労ばしとんさっとちゃなかとですけん。あれでも一時は若かとに田倉商会のあるじとして、この業界で経営手腕ば振るわれたこともあったとですばい。その坊ちゃまが承知しとんさったとないば……」
「そりゃね人には運不運があって、不景気の時なんかは人の力ではどうしようもないこともあるんだと思うの。この店だって果たして思惑通りいくかどうか分からないわよね。でもせっかくこれだけの地盤とお店があるんだもん。ほっておくのはもったいないし、何かこう張り合いっていうのかな、そういうもの持ってないと人生つまんないんじゃないかと思ったの」

「はい。坊ちゃまと奥様がそがんお覚悟でおんさっとないば……」

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おしん(第101話)あらすじ

<登場人物・キャスト>
語り手:奈良岡朋子/おしん:田中裕子/竜三:並木史朗/源右衛門:今福将雄/山口ミサ:渡辺康子/中本:小池栄/留吉:中島元/木田:岸本功

<あらすじ>
在庫の品を露店でたたき売りするという強引な手段で金に換えたおしんは、それを資金にして新しい仕事を始めることに夢中であった。

30代~40代くらいの洋服を着た男と女が1人ずつ、店の中に座っておしんと話している。奥から店へ出てくる時、それを横目で見ながら通り過ぎる源右衛門。店の机に座って封筒貼りをしながらもおしんの方を気にしている。
「支払いは月賦でいいんですか?」
「はい。ご希望によりまして長期のご返済方法もございます。出来る限り便宜を図らせて頂きますから」
そう話すのは男の方である。
「扱い方は難しいんでしょうか?」
「いいえ、どなたにでも、すぐ。奥様もお使いになるんですか?」
今度は女の方が答えた。具体的なミシンの扱いについては女の方が担当のようである。

「ええ。ミシンを覚えたらね、私でも仕立てぐらい出来るんじゃないかと思って」
「ではしばらく私がこちらへ伺って、教えさせて頂きます」
「それはありがたいです。あの、それからね、あと2人ほどミシン踏める方紹介してもらえませんでしょうか」
「それでしたら会社の方で、女性の職業指導として養成してる者がおりますから、希望者をあたってみましょう」
「よかった! なるべく早く決めたいのでよろしくお願い致します」
「かしこまりました」
「私、明日からでもミシン習いたいんですけどいいでしょうか?」
「はい、明日お伺い致します」

おしん達がミシンの話をしていると、中本と名乗る中年の男が訪ねてきて源右衛門に声をかけた。話を聞いていない源右衛門が用件を質すと男は「はあ?」とちょっと呆れたような返事をしたが、おしんが気づいて「中本さん!」と愛想よく声をかけ立ち上がる。
「まあわざわざお運び頂きまして。ご連絡頂ければこちらから伺いましたのに……。先日は失礼致しました」
おしんが中本という男に挨拶していると、ちょうど話が一段落ついたあたりであったのか、テーブルに残されたミシン屋の男女は立ち上がり挨拶をして出て行った。
「何だかね、色々ゴタゴタしてまして」
そう言っておしんは中本に椅子をすすめる。

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おしん(第100話)あらすじ

<登場人物・キャスト>
語り手:奈良岡朋子/おしん:田中裕子/竜三:並木史朗/源右衛門:今福将雄/ロク:おぼん/サブ:こぼん/唐がらし売り:坂野比呂志/露天商:三遊亭歌夫・海野つよ志/健:ガッツ石松/圭:大橋吾郎/おしん:乙羽信子

<あらすじ>
どう才覚したのか、健からいつでも露天商として商売できるという電話がおしんにあった。おしんは早速その夜から出ることにした。一日も早く在庫の品を処分して、新しい仕事の資金にしたかったのである。

おしんと源右衛門が生地を風呂敷に包み大八車へ乗せていると、竜三が帰ってきた。その様子を見て怪訝な顔をする竜三。
「今夜からいよいよ露天商の仲間入り! 健さんがうまく取り計らってくれたらしくって」
「お前まだそんなこと本気で考えてんのか? いい加減にせんか!」
「どうして? 今頃になってそんなあ」
「あんな男の言うこと本気で信用して。何が起こるか分からんぞ」
「健さんはちゃんとした人よ。だって諦めかけてた売上金、ちゃんと持ってきてくれたじゃないの!」
「あんな金はな、はなから相手にしてないさ。親切ごかしをして、もっと大きなもうけを狙ってるんだ。下手に世話になるとどんな難題吹っかけられるか分かったもんじゃないぞ!」

「まさかそんな!」
「そのまさかと思うようなことをして生きてるのがあの連中なんだよ」
「そんな、そんなに人を疑っては何も出来やしません」
「お前みたいな世間知らずには分からんだけたい!」
「何ですか。健さんの前ではニコニコヘイコラ頭下げたくせして!」
「怒らせたら面倒だから、当たらずさわらずにしとっただけたい! お前だってあんな男の言うこと真面目に信用するほどのバカとは思っとらんやった! それに何だ、じいまであんな連中の言うことまともに信用して! 荷物さっさと中入れんか!」

「あなたぁ……お願い、お願いです! 私、健さんのこと信じたいんです。あんな渡世してる人だからって頭からそんな風に決めてかかるなんて……。ねっ、一度だけでいいから健さんのこと信じさせて下さい。健さんだって私のために一生懸命頑張ってくれたんです。お願いです今度だけ!」
おしんは竜三に取りすがって必死で頼む。
「……私が言ったんじゃ分からんようだな。だまされてみんと骨身にしみんらしい。よか。どうせ店続けること諦めて、勤め先もちゃんと決めてきたんだ。在庫の生地はみんなおしんにくれてやる。おしんが倒産した店から引き揚げて助かった品物たい。おしんの好きにすればよか。それで世間っていうのがどういうもんか……お前が考えてるようなそんな甘いもんじゃないってことが分かれば、安いもんかも知れんな。じい、おしんのこと頼むぞ」
「はい」
「あなた……じゃあ行ってきます。源じい、急がなきゃ!」
「はい!」
そして再びおしんと源右衛門は積み込みの作業に戻った。

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おしん(第99話)あらすじ

<登場人物・キャスト>
語り手:奈良岡朋子/おしん:田中裕子/竜三:並木史朗/健:ガッツ石松/源右衛門:今福将雄

<あらすじ>
寝ているおしんのところに竜三がおかゆを持ってきてくれた。しかしおしんは起きようとしない。「やっぱり医者に診てもらった方が。往診お願いするか?」と訊く竜三に、おしんは「病気じゃありませんから」と答える。
「しかし」
「どう考えても悔しいの。露店だったらいちいちお店回らなくたって、お客様が向こうから来て下さるんです。高い品物には手の出せないお客様には喜ばれるし、お客様のためにだってあんなにいいことないのになぁ……」
「いつまで同じこと言ってるんだ! 売上金のことはもう諦めて。露天商っていうのは私達の世界とは違うんだから」

竜三がおかゆをよそってくれた。再度促され、おしんはやっと起き上がる。
「どうして? どこで商売しようと物を売ることに変わりないでしょ。何もいかがわしい物を売るわけじゃあるまいし、普通のお店だったらとっても売れない安い値段でいい物をお客様に買ってもらえるなんて、あんなにいいことないのに」
「おしんが何て言ったって駄目なものは駄目たい。病人は病人らしく黙って食べてなさい」
そこへ源右衛門が顔をのぞかせて竜三を呼んだ。

「嫌なやつが来ましたばい、夕べ奥様が生地ば売りに行きんさったとこの的屋(てきや)らしかですたい。『商いに来た本人ば出せ』っちゅうて」
「えっ?! まだ何か文句があって言いがかりつけに来たのか?」
「用件ば聞いてん、直接本人でなかんと話せんちゅうて」
「その男、おしんのことは知ってるのか?」
「田倉(たのくら)商会の人間に間違いなかって言い張っとっとですたい。ばってんまさか奥様っちゅうとこまでは……」
「とにかく、そんなおなごはいないと言って追い返すんだ。どうせろくな男じゃなか。関わり合いにならん方がいい」
「はい」
「何かあったんですか?」
小声で相談している竜三と源右衛門の様子を不審がって、おしんが起きて部屋から出てきた。
「何でもなか!」

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おしん(第98話)あらすじ

<登場人物・キャスト>
語り手:奈良岡朋子/おしん:田中裕子/竜三:並木史朗/健:ガッツ石松/ロク:おぼん/サブ:こぼん/夜店の客:平川ひとし・斉川一夫・大月優子/夜店の客:杉弥生・多摩美/露天商:三遊亭歌夫/露天商:海野つよ志/源右衛門:今福将雄

<あらすじ>
思い立ったら何が何でもやってみないと気が済まないのが、良くも悪くもおしんの気性である。新しい仕事を始めるための資金に、田倉(たのくら)商会在庫の生地を処分するより他ないと知ったおしんは、露店で売ることを考え竜三にも源右衛門にも内緒で2人の留守に生地を持ち出し勇んで家を出たのである。是非とも成功して、竜三や源右衛門に納得してもらいたかった。

大八車に生地を積み込み引いていくおしん。

源右衛門が店に帰ってくると、鍵がかかっていた。おかしいと思いながらも鍵を開けて入り「ただいま戻りました」と挨拶をしても中から返答はない。ふと見るとテーブルの上に書き置きがあった。

「ちょっと出かけます。夜遅くなるかも知れませんが心配しないで下さい。お夕飯の支度はしてあります。おしん」

「舶來羅紗
 在庫處分大安賣」
そんな紙を木にかけ、おしんは開いているスペースにござを敷き生地を並べ始める。

田倉家では竜三が帰ってきて、おしんの突然の外出のことを源右衛門に問うていた。
「『どがんしても銀座のケーキの食べたか』とおっしゃって……」
「ケーキ?」
「はい。妊娠してらるる時には、突然とんでもなかもんば食べとうなるってですたい。それでじいが銀座さ。まぁじいも暇ですけん、またその電車賃ももったいなかですけんね、歩いて往復して帰ってみっぎあん置き手紙で……」
「一体どこへ行くところがあるっていうんだ? ただの体じゃないのにフラフラと」
「お師匠さんのとこでもお出かけになったとじゃなかですか?」
「そんならそう書いとけばよか」
「そんなに心配しんさることは。すぐ帰っておいでになりますけん」
「じい」
「はい」
「おしんはまた髪結始めるつもりになったんじゃないだろうか」
「えっ?」
「私に甲斐性がないから……」
「坊ちゃま!」
不安そうな顔で黙ってしまう竜三。

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おしん(第97話)あらすじ

<登場人物・キャスト>
語り手:奈良岡朋子/おしん:田中裕子/竜三:並木史朗/源右衛門:今福将雄/古着屋:石黒正男/露天商:三遊亭歌夫・海野つよ志/圭:大橋吾郎/おしん:乙羽信子

<あらすじ>
「東京はもうすっかり春だねえ」
ホテルのレストランの窓から見下ろし、おしんは独りごつ。
「うちを出てくる時にはまだ肌寒い感じだったのに」
そして部屋の中へ向き直ると、圭がおしんを凝視していた。
「何見てんの、おばあちゃんの顔に何かくっついてるのかい? 嫌だねえ気持ちの悪い」
「夕べの話思い出しててさ。おばあちゃんのどこにそんなすごさが潜んでるのか不思議でさ」
「すごいって何が? そんなこと言われるような話した覚えありませんよ」
「すごいよ。だって髪結してたら、食べられるどころか相当贅沢できたんだろ? それをさっさと辞めちまって、ケロッと貧乏してるなんてさ」

「あんなのまだまだ、貧乏のうちに入りゃしないよ。それでも食べるのに困らないあの人にとっちゃ、ショックだったんだろうね。慌ててお金を工面してきて。それも昔小作のせがれだった人に、地主の息子が恥も外聞もなく頭を下げてさ。それからまるで人が変わったようになっちまって。フフ、まあそれまではプライドの高い人でね、外国の洋服生地しか扱わなかったり、一流の洋服屋だけを取引相手にしたりしてたのが、一円でももうかるならどんな商売でもやるって言い出してさぁ」

「だからすごいって言うんじゃないか。一人の男の人生観を変えちまったんだから。いつまでもおばあちゃんが仕事してたら、きっと『髪結の亭主』のまんまで終わっちまってたよ」
「さあどうなってたかね。おばあちゃんの荒療治が果たして良かったかどうか分からないけど。でもあの人に自信を持たすためには、おばあちゃんが仕事辞めるしかなかったんだよ」

「それで駄目だったら、ほんとに一緒に飢え死にするつもりだったの?」
「まさか! さっさと別れちまってたよ、フフフ……。そこまでして見込みがないんだったらもう駄目だからね。一か八かの最後の賭けっていうのかね」
「やっぱりおばあちゃんらしいや。おばあちゃんじゃないとできないことだよ」
「せっかく好きで夫婦になったんだもん。それにお腹の赤ちゃんの父親だからね。何とかして立ち直って欲しかったんだよ」
「それで商売の方はうまくいったんだろ」

「そう一朝一夕にはね……。でもおばあちゃん、経済的なことよりもあの人がやる気になってくれただけでもう十分だった。借りてきた100円のお金だって、方々の借金払ってたらすぐ消えちまって所帯はまた火の車になったけど、おばあちゃんのんきに遊んでた。あの人を信じてあげなきゃと思ってね。フフ、ブラブラしてるのも楽じゃなかったけど。でもおばあちゃんの一生のうちであんなのんびりしてたのは、後にも先にもあの時だけだった。誰に気兼ねもなくのうのうと怠けてたんだからねえ」

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