詳しすぎる「おしん」のあらすじ

NHKBSで2013年1月から再放送が始まった「おしん」のあらすじを詳し過ぎるくらい詳しく載せていきます。
信じなくてもいいですが、死んだら白い光の方へ行くといいそうですよ。
ブログの内容には関係ないのですが、抗がん剤治療ってかなりもうかるらしいです(治療効果微妙なのにね)。
というか、抗がん剤でもうけないと、大病院なんて維持できないんだとか……

第16週(第91話~第96話)

おしん(第96話)あらすじ

<登場人物・キャスト>
語り手:奈良岡朋子/おしん:田中裕子/竜三:並木史朗/出前もち:石神一/源右衛門:今福将雄/たか:渡辺美佐子

<あらすじ>
おしんが髪結を辞めてから2カ月あまりが過ぎ、やがて梅雨に入っていた。

雨の中田倉(たのくら)羅紗(ラシャ)店に帰ってきたおしんが、入るなり源右衛門に言う。
「あー、とうとう米屋にも断られたわ。2カ月も払ってないんだもの、誰だって危ないと思うわよね。魚屋も八百屋も酒屋も、みんな借りるだけ借りちゃったから、さてさていよいよ飢え死にかなぁ?」
あくまで笑顔を交え、おどけた調子である。
「坊ちゃまがカフェ遊びばしとんさらんないば、奥様から頂いたものもまだ残っておりましたろうに」
「済んでしまったこと言ったってしょうがないでしょ」
「もう質屋で引き取ってくれるものもなかし、こがん内職ばしたって『焼け石に水』じゃし」
封筒貼りをしている源右衛門をおしんはちょっと手伝う。

そこへ竜三が帰ってきた。機嫌が良くなく、カバンを机の上にドンと放り投げる。ちょっと憮然とした顔になりながらも何も言わずに片付ける源右衛門。
「はあ、せめて一反でも引き取ってくれるところがあるかと方々回ってみたが、どこも木で鼻くくったような挨拶たい。それも道理だ。これから夏に向かうっていうのに冬物の洋服生地買うバカがどこにおるか! こんなもの積んでたってクズのようなもんたい」
「そんなことありませんよ。きっとこれでまた商売が出来る日が来ます! これだけが今田倉商会の資本なんだもの。これだけは大事にしなきゃ」

「こんなもの抱えてたって、信用のなくなった店はもう相手にはされん。おしん、いよいよ田倉商会もおしまいたい……。無理して店持ちこたえたところでどうしようもありゃせん。このうち売って何か新しく商売でも考えた方が」
「またそんな弱音吐いて」
「しかし食べるのにも事欠くようじゃ……方々払いだってたまっておろうが。さすがの源じいも『もう首が回らん』ってこぼしておった」
「まだまだぁ! 貧乏なんてこんなもんじゃありませんよ!」

おしんは笑顔である。
「ま、そう言っても今夜は食べるお米もなくなっちゃったし……1日や2日食べなくたって死にゃしませんけどね」
「おしん」
「源じいにも我慢してもらって、今夜は早く寝ますか! 何にもすることないのに起きてたってお腹空くだけだし」
あくまで軽い調子のおしん。竜三は目を見開き慌てて立ち上がり台所へ入る。

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おしん(第95話)あらすじ

<登場人物・キャスト>
語り手:奈良岡朋子/おしん:田中裕子/竜三:並木史朗/源右衛門:今福将雄/たか:渡辺美佐子

<あらすじ>
その日、おしんはたかの店へ髪を結いに来る顔なじみの助産婦のところへ診てもらいに行った。やはり妊娠であった。人生とは皮肉なものだとおしんは思った。竜三と別れようと心に決めた時の出来事だったからである。

悄然として師匠のたかの部屋で茶を入れてもらっているおしん。
「そうだよねぇ、子供ができちまったら、別れるって訳にはいかないだろ……。そりゃあんたほどの腕があったら、女手一つで子供の一人ぐらい育ててはいけるだろうけどさぁ……けど父親のない子にしちまったらやっぱりかわいそうだよ。別れることは諦めるんだね」
「でももうこれ以上、田倉(たのくら)と暮らしても……。私が働かなきゃ田倉も私も食べていけないのに、田倉には働いてる私が気に入らないんです。そのくせ自分は何にもしないで私の稼ぎを当てにしてるんです。それじゃ田倉だってつらいだろうし、私だって立つ瀬がありません。このままじゃお互い傷つけ合って……夫婦でいる意味がないんですもう」
「女に稼ぎがあると、ついついそういうことになっちまうのさ。あたしだって苦い思いしてんだから」
たかは立って窓辺へと移動した。外を見ながら続ける。

『髪結の亭主』って言うだろ。ほんとにそうなんだよね。うまくいかないもんなんだ。けど男が悪いわけじゃない。普通の女と一緒になったらまともに働いてくれる男だって、女房に稼ぎがあるとついつい甘えちまうんだよ。自分が働かなくたって食べていけるっていう気持ちが、どんなことしたって女房子供を養わなくちゃっていう根性を無くさせちまうんだ。女房の稼ぎが男を駄目にしちまうのさ。男を大事にして尽くせば尽くすほど、男は骨抜きにされちまう。髪結の女の因果ってもんかも知れないね。いい男に巡り会えないって訳じゃない。どんないい男だって……いつの間にか甲斐性なしにしちまうんだ。あたしはそれに気が付いたから、別れちまった。男のためにもその方がいいと思ったからさ。それに懲りて、それっきりあたしは独りを通してるけどね。あたしは子供がいなかったからそれができたけど。……ハア、しょうがないじゃないか! 子供は神様の授かりもんだ。夫婦で育てるようにっていうおぼし召しかも知れないよ」

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おしん(第94話)あらすじ

<登場人物・キャスト>
語り手:奈良岡朋子/おしん:田中裕子/竜三:並木史朗/染子:日向明子/茂子:古館ゆき/八重子:谷川みゆき/波子:浦谷ひづる/りつ:名川忍/さと:赤井祐子/源右衛門:今福将雄/たか:渡辺美佐子

<あらすじ>
大正11年もいつか桜の季節が来て、たかの店はたかとおしんでは手が足りず新しい結い手を雇い入れるほど忙しくなっていた。が、それにひきかえ田倉(たのくら)商会の方は相変わらず開店休業の状態が続いていた。竜三が全く商売の意欲をなくしてしまっていたのである。田倉家の生活はおしんの肩にかかっていた。

長谷川髪結店は今日も忙しい。おしん、たか、雇い入れた2人の結い手は一心に髪を結い、下働きのりつとさとも忙しく立ち働く。

「また田倉さんが遊び歩いた尻拭いかい?」
師匠のたかの部屋でおしんとたかが話をしている。
「暮らし向きのことならともかく、旦那さんが遊び歩くお金まで工面するなんて」
「申し訳ありません」
「おしんが入り用なお金だったら、あたしどんなことしたって用立てるよ。でもまるでザルに水入れるようなお金じゃ……いっそあたしが断った方がおしんのためじゃないかと思ってさ。おしん、旦那さんに尽くすのはいいけどいい加減にしないと。あんたがあんまり甘い顔してるから田倉さんいい気になって……」
「田倉もつらいんです。信用していた取引先に裏切られて商売の自信なくしてしまった気持ち、私にはよく分かるから。そんな自分にまた嫌気がさしてお酒で紛らわせようとするのも無理ないことですし……」

「だからって働きもしないで飲んだくれてるなんて。タダで湧いてくるお金じゃないんだ! あんたが身を粉にして働いてるお金なんだ!」
「私のことはいいんです。私の方でしてやれることだったら黙って。いつか目を覚ましてくれる時も来ると思うんです」
「こんなこと言っちゃなんだけど、田倉さんお坊ちゃんなんだよ。ちょっとつまずいたぐらいで何もかも放り出すようじゃ、これから先が思いやられるよ。人間見切り時が肝心だ。見込みがないと分かったら別れることだって考えなくっちゃ」
「お師匠さん……」

「あんたはまだまだ若いんだ。これからいくらだってやり直しがきくじゃないか。随分ひどいことを言うと思うかも知れないけど、あたしも若い時にそれで煮え湯を飲まされてるからさ……。だから、言いにくくっても言うんだよ。まあおしんが働いたものをおしんがどう使おうと、あたしがとやかく言うことはないけどね」
そう言ってたかは金を渡してくれた。ありがたく頂くおしん。
「おしん、この頃夜なべでまた針仕事してるっていうじゃないか。体だけは大事にしようよ。お互い丈夫なだけが財産なんだからさ」
おしんはあいまいにうなずいた。

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おしん(第93話)あらすじ

<登場人物・キャスト>
語り手:奈良岡朋子/おしん:田中裕子/たか:渡辺美佐子/竜三:並木史朗/りつ:名川忍/さと:赤井祐子/女給:赤司まり子/源右衛門:今福将雄/圭:大橋吾郎/おしん:乙羽信子

<あらすじ>
布団をかぶってふて寝している竜三。

「旦那様、何か私にお気に入らないことでもあるのかしら」
店の方でおしんと源右衛門が話し合っている。
「いいえ、とんでもなか」
「じゃどうしたって言うんでしょ? 布団かぶって寝たまんま、お夕飯も召し上がらないで」
「こがん話、奥様のお耳に入れたっちゃしょうのなかことですけん……かえってご心配ばっかおかけするけん、奥様には黙ってろっておっしゃったとばってん」
「そんなこと言ったって、あんな風じゃどうしたのかなって心配しますよ」

「そりゃそがんですたい、奥様に隠し通すなら、もっとしゃんとしとんさっとよかとこれ。ばってんよっぽどこたえんさったとばい。この間大口の取り引きがあったって大層喜んどんさったばってん、これがとんでもなか詐欺師で。うちから納めた品物ば二束三文で叩き売って、さっさとドロンば決め込んだとですたい」
「間違いのない人だって、旦那様……」
「お店でん倉庫でんちゃぁんとしとったっちゅうばってん、そいも人の物ば自分の物のごた顔ばして品物ば運ばせたとですたい。最初っから騙すつもりでやっとる常習犯ですけん」
「信用する方も信用する方よねぇ……」

「ええ、そりゃそがん奴に引っかかったとがふうけもんかも知れん。ばってん坊ちゃまも焦んとんさったとですけん、足元ば見られんさったですたい。『オイに人ば見る目のなかった』っちゅうて、大金ば損したとよりもだまされたことの方がこたえんさったとばい」
 (※ふうけもん=馬鹿者)
「警察には訴えたの?」
「『そがん恥ずかしかことは口が裂けても人には言えん』っちゅうて……坊ちゃまもさすがに懲りんさったじゃろ。よか機会ですけん、奥様から佐賀に帰るごと坊ちゃまに……」
おしんはそれには答えずに立ち上がり奥の方へ入っていく。

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おしん(第92話)あらすじ

<登場人物・キャスト>
語り手:奈良岡朋子/おしん:田中裕子/竜三:並木史朗/染子:日向明子/茂子:古館ゆき/八重子:谷川みゆき/波子:浦谷ひづる/りつ:名川忍/客:石塚洋子/源右衛門:今福将雄/たか:渡辺美佐子

<あらすじ>
おしんが師匠のたかのところへ通うようになって1カ月が過ぎた。今流で言えば、おしんのセンスがものを言ったのであろう。客が客を呼んでおしんを目当ての客が次第に増えた。

りつが「アテネへ行く時間だ」と声をかけに来たが、店で待っている客がまだ2人いる。たかも出髪(でがみ)で不在なので断ったのだが、「どうしても」と言われて店に入れてしまったのである。仕方なくアテネの出髪をキャンセルする電話をかけるよう、おしんはりつに頼んだ。
「これからは出髪へ行く暇はないかも知れないわねぇ……こっち来てもらえるとありがたいんだけどな」
「そういう風にお願いしときましょうか?」
「うん……、しょうがないもんね」

カフェ「アテネ」の控え室。おしんが来られない旨の報告を受けた女給達。
「これからはお師匠さんの店の方に来てくれないかってさ」
「へぇー、とうとうそういうことになっちゃったのか」
「偉くなったもんだねおしんちゃんも」
「お師匠さんに使われてるようになってるらしいから、おしんちゃんの思うようにならないんだろ、もう」
「そんなに働いて、どうするつもりかしらねえ、おしんちゃん」

「どうやら田倉(たのくら)商会危ないらしいんだよ。3人いた店員も辞めさせたっていうし」
「そうなの? それでおしんちゃん……。じゃあ安い出髪になんて来ちゃいられない道理だわ。さっぱりと諦めようよあたし達も」
「苦労が絶えないよねおしんちゃんも。気の毒に……」
「あーあ、やだやだ! 食べさせなきゃならないような亭主なら独りでいたほうがよっぽどましだわ。やっぱりお嫁に行くの諦めようかなあたし」
「おしんちゃんには知らん顔してんだよ! おしんちゃん田倉さんが困ってること内緒にしてんだから」
女給達は顔を見合わせてため息をついた。

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おしん(第91話)あらすじ

<登場人物・キャスト>
語り手:奈良岡朋子/おしん:田中裕子/竜三:並木史朗/染子:日向明子/茂子:古館ゆき/八重子:谷川みゆき/波子:浦谷ひづる/りつ:名川忍/客:正木香子・有本操/源右衛門:今福将雄/たか:渡辺美佐子

<あらすじ>
軍需景気に沸いた世界大戦が終わり、戦後の不況が市民生活を襲い始めた大正11年1月。田倉(たのくら)商会もそのあおりを受けて経営が行き詰まっていた。おしんの夫田倉竜三が一番力を入れ、田倉商会にとって最も大きな取引先であった洋服店がつぶれた上に、他の店からも洋服の需要の落ち込みで生地の返品が相次いだからである。

野良犬が1匹、田倉羅紗(ラシャ)店の前をかぎ回り通り過ぎていく。

羅紗問屋田倉商会は在庫の品を抱え、また納めた品の集金も思うようにいかず竜三は身動きできなくなっていた。
その危機を何とか持ちこたえようと、おしんは再び髪結に本腰を入れる覚悟をしていた。

おしんが朝食の支度をしていると源右衛門が起きてきた。
「私、今日からお師匠さんのところへ行くことになりました。旦那様お目覚めになったら、朝ごはんの支度よろしくお願いしますね。温めて出して下さればいいようにしておきますから」
「はい……」
「お昼は、魚の切り身を味噌に漬けたのがありますからそれを焼いて。お夕飯は私何とか買ってくるようにしますけども、もし間に合わないようだったら」
「お、奥様?」
「旦那様には夕べお話ししたんだけれども、お師匠さんにお願いして長谷川のお店で仕事させてもらうことに」
「何も奥様がそがんことば」

「旦那様だって一生懸命なのよ。私だけぼんやりしてるわけにはいかないわ。お店が大変な時には男も女もないでしょ! 働けるものは働かないと!」
そう説明する間にも朝食の準備で忙しく手を動かすおしん。
「ばってん」
「無理して慣れないことやるわけじゃないもの、もともと髪結は一生の仕事にするつもりでやってきたんですから、それが役に立つんだったらこんないいことはないんだし」
そしてたすきを外す。
「さあ、私行かないと。じゃ源じい、旦那様と一緒にご飯食べてあげてね。きっとお一人じゃ寂しがるだろうから。ねっ!」

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