詳しすぎる「おしん」のあらすじ

NHKBSで2013年1月から再放送が始まった「おしん」のあらすじを詳し過ぎるくらい詳しく載せていきます。
信じなくてもいいですが、死んだら白い光の方へ行くといいそうですよ。
ブログの内容には関係ないのですが、抗がん剤治療ってかなりもうかるらしいです(治療効果微妙なのにね)。
というか、抗がん剤でもうけないと、大病院なんて維持できないんだとか……

第9週(第49話~第54話)

おしん(第54話)あらすじ

<登場人物・キャスト>
語り手:奈良岡朋子/おしん:田中裕子/たか:渡辺美佐子/豊:田中世津子/その:真野ゆうこ/袖:木瓜みらい/けい:島村美妃/夏:富沢美智江/りつ:名川忍/客:金子勝美・三沢もとこ・立見めぐむ・芦沢孝子/郵便配達:松田浩志/男たち:伊吹勝・瀬戸内甲斐/ふじ:泉ピン子/みの:小林千登勢/くに:長岡輝子

<あらすじ>
おしんがたかの家へ奉公してから、いつか2年の歳月が流れていた。おしんは相変わらず下働きで、客の髪に触る機会を与えられず、18の娘盛りをただ働くだけの毎日であった。

蝉が鳴いている。
「おしん! ご不浄が汚れてるよ!」
夏からきつい口調で怒鳴られた。年季が違うとはいえ夏とおしんとは同い年なのに、夏がおしんのことをアゴでこき使うことにりつは憤りを隠せない。
「あの時やめてりゃ良かったのよ、そしたらおしん姉さんなんてとっくに梳(す)き手になれてたし、あんな人に大きな顔されることもないのにさ」
「おりっちゃん、お店」おしんはやんわりとりつをたしなめる。

いつまでこんな日が続くのか。さすがのおしんも、ここではまるで時間の止まっているような同じ日々の繰り返しに、ふと焦りを覚える時もあった。が外では、今大きく何かが変わろうとしていた。そして、髪結の世界も例外ではなかった。

今日は師匠のたかと袖が出髪(でがみ)で出ている。暑いと外出が億劫になる客が多いようである。
「この暑いのに、何の因果でこんな頭結わなきゃならないのかしらと思うわね」
そう言って客の一人が笑う。
と、そこへ洋服の客が入ってきた。けいが担当する。
「急いでるの、どんな頭でもいいわ。簡単に結ってちょうだい」
「簡単にって……」
「ほらぁ、このごろ流行ってるでしょ、ハイカラなのがさ。大正巻きとか何とか。任せるから。なるべくなら誰も結ってないようのがいいわね。コテでさ、ウェーブっていうの? 波みたいな癖つけるのもいいわね」
困惑して豊の方を見るけい。豊が毅然と言い放つ。
「せっかくですが、うちは日本髪だけで洋髪はいたしておりませんので」

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おしん(第53話)あらすじ

<登場人物・キャスト>
語り手:奈良岡朋子/おしん:田中裕子/たか:渡辺美佐子/仁:高橋悦史/辰則:桐原史雄/豊:田中世津子/その:真野ゆうこ/袖:木瓜みらい/けい:島村美妃/夏:富沢美智江/りつ:名川忍/客:藤瀬雅子・藤村裕子・市来まさみ/圭:大橋吾郎/おしん:乙羽信子

<あらすじ>
髪結店の朝食時。
豊「みんな、しっかり食べておおきよ。今日はお昼抜きになるかも知れないよ」
その「おしんちゃん、あんた初めてだから分がんないだろうけど、今日と大晦日、お元日の昼頃までは寝る暇もないがんね。そのつもりで頼むよ」
そこへ師匠がやって来る。鏡台を1台増やしておしんを梳(す)き手にし、袖は仕上げに回るよう指示する。
「あんただって梳き手をやってもう3年だ、一人前になってもらわなきゃしょうがないだろ?」
袖は嬉しそうに返事をする。

「でも、私はとてもまだ」と言うおしんに、「そんな弱気でどうするんだよ」と師匠のたか。
「でも、私は来たばっかりで、おりっちゃん差し置いてとてもそんな」
「この仕事は腕がものを言うんだ。梳き手も仕上げもそれ相応の歳にならなきゃできゃしないんだ。12、3の子供には無理なことでも、16にもなったら梳き手ぐらいできなくっちゃあ。おりつだってそれぐらい分かってるんだろう?」
「はい」
「じゃ、みんなも承知しとくれよ。頼んだよ」
不安そうに先輩達の顔を伺うおしん。

開店すると、客が続々とやって来る。
おしんは梳き手をしながらも合間を見て湯の交換をする。

大晦日は、朝の暗いうちから店を開け、その夜は徹夜で、元日の昼頃まで食事をする暇もない忙しさが続いた。

やっと店を閉めても、とても正月といった気分ではない。みんなただ眠いだけであった。が、急に梳き手に昇格したといってもおしんはのんびりしていられなかった。雑煮の支度をするのはやはりおしんの役目である。

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おしん(第52話)あらすじ

<登場人物・キャスト>
語り手:奈良岡朋子/おしん:田中裕子/たか:渡辺美佐子/豊:田中世津子/その:真野ゆうこ/袖:木瓜みらい/けい:島村美妃/夏:富沢美智江/りつ:名川忍/ふじ:泉ピン子/りき:渡辺富美子/庄治:吉岡祐一/作造:伊東四朗/圭:大橋吾郎/おしん:乙羽信子

<あらすじ>
おしんが入り口に花を生けていると、袖が起きてきた。花も買うと高いので、アザミやなでしこなど、日本堤という地区で摘んできたものである。もう秋だ。
師匠のたかに頼まれていた着物の洗い張りと仕立て直しが出来たので袖に渡そうとすると、「もう仕立てあがったの、じゃあ夕べも夜なべして? あんたろくに寝てないんじゃないの?」と驚かれる。
「一生懸命縫ったんだから自分で持ってお行きよ」と袖は言うが、たかのお世話係は袖であるので、あくまで袖に託すおしん。
ついでに食材の買い物のツケを控えておいた帳面を一緒に渡してもらうよう頼むと、「これおしんちゃんが?」と袖はまた驚く。
 (※洗い張り=着物の洗い方で、縫い目を解いて反物の状態に戻して洗い、伸子(しんし)などの道具に張ってのりをつけ乾かすこと)

「これ、3晩で仕上げたんですよ。びっくりしました」袖がたかへ着物を見せている。
そして帳面も見せる。「おしんちゃん字が書けるんですよ」
そこへおしんがお茶を持ってきたので、たかが部屋へ入るよう指示する。
学校へ行ったかどうか聞かれ、行っていないと答えると、お針や字をどこで習ったのか問われる。酒田の米問屋での奉公で、ここに来る直前までずっと奉公していたと答えると「どうして辞めたんだい?」と重ねて問われ、おしんはうつむいてしまう。
「ハハ、とがめてるんじゃないんだよ。お針の手も立つし、16やそこらでこんな立派な字も書けるんだ。料理も年季が入ってるようだし、花を生けたって作法にかなってる。何も今になって髪結の修行なぞしなくたって、他にいくらだって身を立てることあるじゃないか」
「今からではもう遅いど?」

「そうじゃないんだよ。あんたほどの娘が、どうしてこれからわざわざ苦労して髪結なんぞなる気になったのか、それがさ」
「死んだ姉ちゃんが」
「それは聞いたよ、けどねえ」
「私、どだなことしたって髪結になりたいんです」
「じゃあほんとに辛抱する気なんだね?」
「はい」
「まあ色々訳はあるだろうさ。それを聞こうとは思わないよ。やる気さえあればそれでいいんだから」
「何年かかったって、髪結で独り立ちできるようになりたいんでっす。誰も頼らねえで、男など当てにしないで生きていけれるように」
「あんた手先が器用だね。仕立て物見りゃわかるよ。それが見たくて縫ってもらったんだ」
「お師匠さん」
「この1月、おりつを立ててよく働いてくれた。あんたさえその気なら、うちにいてもいいよ。ただしものになるかならないかはあんたの心がけ次第だ。人に教えてもらうもんじゃない、自分で覚えるんだから。いいね」
「はい! ありがとうございまっす!」

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おしん(第51話)あらすじ

<登場人物・キャスト>
語り手:奈良岡朋子/おしん:田中裕子/豊:田中世津子/その:真野ゆうこ/袖:木瓜みらい/けい:島村美妃/夏:富沢美智江/りつ:名川忍/客:金子勝美/たか:渡辺美佐子

<あらすじ>
おしんがお茶を入れているとりつが湯を捨てに来たので、立ち上がり受け取る。
「あ、すいません」
「いいっていちいちほだなこと言わなくたって。台所は私、店はおりっちゃんって決めたんだから」
そして入れたお茶を客に持っていくのはりつに任せる。

おしんは、できるだけりつに表立った仕事をさせ、自分は目に立たない裏の仕事を全て引き受けるようにしていた。それが後から来た者の分だと心得ていたのである。そんなおしんの気配りが、いつか先輩達の心を開かせていた。

布団を干していたのを取り入れるおしん。

手ぬぐいを洗っていると、りつが夕飯の惣菜を買うと言って出て行こうとするので、おしんはそれも「言ってくれれば走ってくるから」と引き受ける。
「でも、何にしたらええんだか。あたしも毎日困ってんの」
30銭で皆の分をまかなわなければならず、献立も自分で考えないといけないので、何日も芋の煮っ転がしを出したりすることもあるとりつは言う。
「ええって。これから私が何とか才覚するから」
「よかったぁ、助かるわ」

その晩、運ばれてきた夕飯を見て「今夜のはりつが見繕ったんじゃないね」と即座に見抜く。
「おしん寄越しとくれ」

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おしん(第50話)あらすじ

<登場人物・キャスト>
語り手:奈良岡朋子/おしん:田中裕子/豊:田中世津子/その:真野ゆうこ/袖:木瓜みらい/けい:島村美妃/夏:富沢美智江/りつ:名川忍/たか:渡辺美佐子

<あらすじ>
最後の客が帰って、店の一日が終わろうとしていた。奉公させてもらえるのかもらえないのかわからないままに、おしんは東京へ着いた初めての日を、ただ遮二無二働いた。
髪結の師匠・たかを頼るより他に、見も知らぬこの広い東京で行く当てもないおしんには、周りからどんなにつらい目で見られようと、そうするよりなかったのである。

閉店するとすぐおしんは店の入り口の掃除を始めた。りつも仕事を取られまいと掃除を始める。おしんが上がりがまちを拭いていると、りつはその上の畳のスペースをおしんの方へ向かってほうきで掃く。顔を背けてしかめるおしん。
師匠がりつに「掃除はいいから、みんなお腹空かせてんだから」と夕飯の支度を急かす。掃除をおしんに任せてくれたようでおしんは嬉しくなった。

店の従業員の一人が「あの子どうするおつもりですか? まさかこのまま」と師匠のたかに伺いに来た。
「布団はあるんだろ? あんたたちのとこへ寝かしてやっとくれ」
「置いてやるっておっしゃるんですか」
「どうせ行く当てもないだろうしさ」
「だからって素性も知らない子を……! いつかだって、お師さんの仏心が裏目に出て、店の売上持ち逃げされたありませんか。まだお懲りにならないんですか? あたし達だって無用心で」
「あれは義理のある人に頼まれたから、仕方なく預かったんだよ」

「だったら、ましてあんな。しっかりした身元引受人でもあるんですか」
「そんなものが何になるんだよ。立派な保証人があったって店の金持ち逃げするようなのもいるし、肝心なのは本人の人柄だよ」
「じゃあ、あの子は確かだとでも? たった半日やそこらでそんなこと」
「あたしが見込んだんだあんたにとやかく言われることはないねえ。しばらく様子みてやろうじゃないか。10日もすれば、ほんとにやる気があるかないか、辛抱できるかできないかはっきりするだろうさ。身元引受人があるような子だったらうちで断ったって大丈夫だろうけど、あの子今うちで放り出したらどうなる? 一人の娘の一生がかかってるんだよ。後で寝覚めの悪い思いするのはあたしは嫌だよ」
「お師さん……」
「見込みがなきゃいつだって追い出せるんだからさ」

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おしん(第49話)あらすじ

<登場人物・キャスト>
語り手:奈良岡朋子/おしん:田中裕子/たか:渡辺美佐子/豊:田中世津子/その:真野ゆうこ/袖:木瓜みらい/けい:島村美妃/夏:富沢美智江/りつ:名川忍/客:安田洋子・松田真知子・磯部稲子・高桑和/圭:大橋吾郎/おしん:乙羽信子

<あらすじ>
16歳のおしんが故郷の山形を出奔し、新しい世界を求めて上京した思い出を追って、おしんと圭も山形を後にしていた。

東京へ向かう電車の中。
ホームで一晩中電車を待っていて心細かったことや、帰りの汽車賃も持っていなかったことなど、当時上京した際の思い出を語る。圭は「ムチャクチャだなあ、もし当てにしたとこが駄目だったらどうするつもりだったの」と言うが、その時はお座敷女中に売り飛ばされるのが嫌で逃げ出したい一心だったのである。
「でもおばあちゃん、はる姉ちゃん信じてたし、もしうまくいかなくても東京なら何とかなると思ったよ。東京ってそういう人たちが、方々から集まってるとこだったからね」
「そりゃそうだろうけど、16の娘がたった一人ぼっちでさ」
「お加代さんだって、そうやって東京へ出ておいでになったんだから」
「お加代さんの消息は分かってたの?」
「分からないけど、お加代さんも同じ東京においでになると思ったら、何となく心強くてねぇ」
「お加代様と、浩太って人は一緒だったんだろ。おばあちゃんとは違うじゃん」

その言葉にちょっと顔を曇らせ、目を伏せてしまうおしん。
圭は良くないことを言ったと悟り、話題を変える。
「その頃もやっぱり、上野へ着いたの?」
「……あの時も、おんなじとこを走ってるはずなのに、窓の外の景色もすっかり変わっちまったねえ」

上野駅。
はるから渡された髪結いの師匠の住所は浅草であった。
「こっからすぐだけど……タクシーに乗るか」
「歩けますよまだ、歩いてみたいんだよ。あの時もさんざん人に道聞いて歩いていったんだもの。やっぱり懐かしいねえ」

浅草寺で線香の煙を体へかけるおしん。

今は往時をしのぶよすがもない雑踏の中で、おしんはかつて姉のはるの遺言を唯一つの望みにして、同じ道を歩いた16歳の自分の姿を見つめていた。

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