<登場人物・キャスト>
語り手:奈良岡朋子/おしん:小林綾子/ふじ:泉ピン子/なか:大路三千緒/軍次:平泉征/きん:今出川西紀/つね:丸山裕子/定次:光石研/庄治:佐野大輔/武:高階則明/憲兵:荒瀬寛樹・小田島隆/若い衆:奥山明夫・椎名茂・木村正一/作造:伊東四朗
<あらすじ>
定次兄ちゃんは母ちゃんに会えただろうか。オラが書いた手紙は母ちゃんに無事渡してくれただろうか。盆が来ても家へは帰れない年季奉公のおしんにとって、山からいかだに組んで木を流すついでにおしんの家へ寄ってくれるという定次は、母の様子を知り自分の消息を伝える唯一の使者であった。
おしんはやっと習い覚えた字で母へ手紙を書き、定次に託していたのである。
おしんの家へ着いた定次。
ふじと作造はちょうど野良仕事へ出るところであった。
定次が手紙を渡し、おしんはしばらく学校へ行っていたから字が書けるようになったことを伝えると、ふじは喜んで作造に見せた。
「ほんてんだ! 字書いてある! お父つぁん! おしんがかいた字だ! お父つぁん!」
黙って顔を背ける作造。
「……お父つぁんも字読めねんだ。おしんがせっかく寄越してくれたのに、うちには誰も字読めなくて」
長男の庄治も、野良仕事が忙しく学校へは行っていないのである。
「んでも、おしんは学校やってもらったのか。こんなに字書けるようになって! 読めなくてもええ。手紙くれただけでええ。それでええ」
定次もろくに学校へ行っていないが、片仮名くらいなら読めると手紙を読んでやることを申し出る。作造と庄治も一緒に聞かせてもらおうと呼びかけるふじに作造は怒鳴る。
「こだな忙しいときに! 元気でやってんならそれでええでねえか!」
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語り手:奈良岡朋子/おしん:小林綾子/ふじ:泉ピン子/なか:大路三千緒/軍次:平泉征/きん:今出川西紀/つね:丸山裕子/定次:光石研/庄治:佐野大輔/武:高階則明/憲兵:荒瀬寛樹・小田島隆/若い衆:奥山明夫・椎名茂・木村正一/作造:伊東四朗
<あらすじ>
定次兄ちゃんは母ちゃんに会えただろうか。オラが書いた手紙は母ちゃんに無事渡してくれただろうか。盆が来ても家へは帰れない年季奉公のおしんにとって、山からいかだに組んで木を流すついでにおしんの家へ寄ってくれるという定次は、母の様子を知り自分の消息を伝える唯一の使者であった。
おしんはやっと習い覚えた字で母へ手紙を書き、定次に託していたのである。
おしんの家へ着いた定次。
ふじと作造はちょうど野良仕事へ出るところであった。
定次が手紙を渡し、おしんはしばらく学校へ行っていたから字が書けるようになったことを伝えると、ふじは喜んで作造に見せた。
「ほんてんだ! 字書いてある! お父つぁん! おしんがかいた字だ! お父つぁん!」
黙って顔を背ける作造。
「……お父つぁんも字読めねんだ。おしんがせっかく寄越してくれたのに、うちには誰も字読めなくて」
長男の庄治も、野良仕事が忙しく学校へは行っていないのである。
「んでも、おしんは学校やってもらったのか。こんなに字書けるようになって! 読めなくてもええ。手紙くれただけでええ。それでええ」
定次もろくに学校へ行っていないが、片仮名くらいなら読めると手紙を読んでやることを申し出る。作造と庄治も一緒に聞かせてもらおうと呼びかけるふじに作造は怒鳴る。
「こだな忙しいときに! 元気でやってんならそれでええでねえか!」
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