詳しすぎる「おしん」のあらすじ

NHKBSで2013年1月から再放送が始まった「おしん」のあらすじを詳し過ぎるくらい詳しく載せていきます。
信じなくてもいいですが、死んだら白い光の方へ行くといいそうですよ。
ブログの内容には関係ないのですが、抗がん剤治療ってかなりもうかるらしいです(治療効果微妙なのにね)。
というか、抗がん剤でもうけないと、大病院なんて維持できないんだとか……

おしん(第153話)あらすじ

<登場人物・キャスト>
語り手:奈良岡朋子/おしん:田中裕子/庄治:吉岡祐一/とら:渡辺えり子/雄:山野礼央/ふじ:泉ピン子

<あらすじ>
「おしんが帰ってきたんだって?」
庄治が古い方の家へ入ってきた。笑顔である。
「たまげたなあ。随分突然だなぁ! 風呂入ってたもんだから。今とらと子供達が入ってるけど、上がったら母ちゃんとおしんも入るといい。湯から上がったらすぐ飯にするから。明るいうちに風呂入らねえと、暗くなったらランプもったいねえからな。それでも5日に一遍立てる湯のある日に帰ってきて、おしんは運がええな! ああ、いつまでいるんだ? 嫁の身分でそうそううち空ける訳にもいがねべ? 母ちゃんおしんのことばっかり心配してたんだぞぉ。いがったでねえが、顔見られてよ。んでもあんまり引き止めたら駄目だぞ。おしんだって姑(しゅうとめ)も亭主もいる体なんだがら」

笑顔で話を聞いていたおしんだが、庄治の話が進むにつれて表情が暗くなっていった。
「……おしんは、こごで暮らすことになった。佐賀には帰らねえ。まあ働くことは考えるとして、しばらくはゆっくり休め」
「おしん……お前、田倉(たのくら)のうちば出されて帰ってきたのか? んだら竜三さんと夫婦別ればして」
「ほだなことでねえ。竜三さんと暮らす時も来るげんど、しばらぐは行くとこがねえから」
「おかしいでねえが。竜三さんと夫婦別れしたんでねがったら、なして竜三さんと一緒にいねえんだ? 竜三さんどごにいんだ。女房構わねえで何してんだ?」

おしんは何も言えず、代わりにふじが言う。
「まあ、これには色々事情があって。後でゆっくり話すから」
「そら、帰ってきた者を今すぐ出ていけとは言わねえ。んでもおしんは田倉の人間だ。田倉の家にやったおなごだ。うちに世話になるんだったら、田倉の方から挨拶ばしてくるのが筋ってもんだべ。品物預げるんでねえ、人間には口がついてるんだ。飢え死にさせる訳にはいがねえんだからな」
「すまねえ、兄ちゃん。私と雄が食べる分ぐらいは、何とかするから」
「お前に何がでぎるって言うんだよ? 夫婦別れしたのでねがったんならば、田倉の方でしかるべきことばしてくれても」

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おしん(第152話)あらすじ

<登場人物・キャスト>
語り手:奈良岡朋子/おしん:田中裕子/ふじ:泉ピン子/竜三:並木史朗/健:ガッツ石松/庄治:吉岡祐一/とら:渡辺えり子/幸子:高橋昭朱/雄:山野礼央/清:高森和子/たか:渡辺美佐子

<あらすじ>
おしんは部屋の掃除をしていた。畳を丁寧に拭いていく。そこへ健が入ってきて会釈し、上がり込む。部屋へ上がってから改めて手をつき、深く頭を下げた。
「夕べは申し訳ございませんでした! この通りです」
「よしてよ、健さん」
「あの女には二度ともうあんなことさせねえ。こらえて下さい!」
「……私がいけなかった。つい健さんの親切に甘えてしまって。あんなに迷惑かけてるとは知らなかった。本当にごめんなさい」

「迷惑だなんて。あっしはおかみさんのお役に立てるのが嬉しくてやったことですから、どうか気にしねえでおくんなさい。大体あの女にあんなこと言われる筋合いはねえんです」
「そんなこと言っちゃいけないわ。あの人は、健さんの世話をずっとしていらしたんでしょう? 奥さんも同じじゃないの。大事にしてあげなきゃ」
「だからって、おかみさんに向かってあんな失礼なことを」
「健さん。私達は何とも思ってなくたって、私が健さんにこうやって甘えてたら世間の目にはどんな風に映るのか、私やっと分かった」
「おかみさん……」

「それに、私露天商の仲間入りさせてもらいながら、あの世界のことちっとも分かってなくて。店出せるようにするために健さんがどんだけお金使ったのか、ちっとも知らなかったの……。これで足りるとは思ってないんだけども、今の私にはこれだけしかできないから勘弁して下さいね」
おしんは封筒を健の前に差し出す。
「こんなもん、こんなもんを返してもらおうと思ってやったことじゃありません」
「でも、私の気が済まないのよ」
「おかみさん!」

「お仲間の人達には、後でお礼とお別れに行くつもりなんだ」
「まさか、露天商までやめるって訳じゃ」
「これ以上、健さんに迷惑かけられないわ。人の口は怖いわね。私もまだ田倉(たのくら)の女房でしょ。何だかんだつまらない噂でも、田倉の耳に入るようなことになったらやっぱり。別れて暮らしてるだけに、そういうことは気を付けなきゃ」
健は頭を下げたまま顔を上げようとしない。
「健さん。本当にありがとうございました。楽しい仕事だった。結局健さんの好意無にするようなことになって、ごめんね。でも……健さんのこと一生忘れないから!」

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おしん(第151話)あらすじ

<登場人物・キャスト>
語り手:奈良岡朋子/おしん:田中裕子/竜三:並木史朗/健:ガッツ石松/女:玉井碧/恒子:観世葉子/雄:山野礼央/たか:渡辺美佐子/清:高森和子/大五郎:北村和夫

<あらすじ>
やっと、おしんに心安らぐ日々が訪れていた。ちょうど寒い季節に始めた露天商は、決して楽な仕事ではなかった。が、自分の腕で稼いで誰に気兼ねも要らない雄と2人きりの暮らしができるのは、佐賀での1年余りの毎日がつらかっただけにおしんには天国のように思えた。そして厳しい冬も過ぎ、大正14年の春が来た。

おしんは野菜を洗っていて、その横に雄もいる。雄は小石を拾って洗い桶の中に入れる遊びをしているようだ。
「どうしてそうやって石入れるの? 石入れたら駄目でしょう」
「あっ、精が出るわね!」
声をかけられて顔を上げると、髪結の師匠のたかであった。
「お師匠さん!」
「この近くにねぇ古くからのお客さんがいてね、そのお客さんのお嬢さんが今日結婚式だったんだよ。久しぶりで文金高島田結ってきた」
「あらあ」

「一度様子見に来たいと思ったんだけど、なかなかねぇ」
「いやほんとにこちらも、ご無沙汰致しまして」
「お互いに忙しいから。でもよく続いてるね」
「もうおかげさまでこれしかできることありませんから、せいぜい一生懸命やってるんですけど」
洗い終わった野菜を片付けようと雄がもてあそんでいるキャベツの葉っぱを取ろうとすると、「駄目だよこれは!」と抵抗された。
「どうして? じゃ、それ洗ってて。散らかってますけど、どうぞ中入って下さい」
「雄坊もすっかり、ちょっと見ない間に大きくなって。ほらお土産だよ、はい! 開けてあげるね」

たかを中に入れ、茶を出す。気候のいい日なので窓は開けていた。
「雄ちゃん、大丈夫かい?」
「ええ。もう近所のお兄ちゃんやお姉ちゃんと一緒に、自分も一人前のつもりで遊び歩いてるんですよ、フフッ。いやー、店の人たちにもかわいがって頂いて。佐賀にいる時はおばあちゃん子で心配したんですけど、最近は人見知りもしなくなりました」
「うん、よかったじゃないか。まあ立派なもんじゃないの。誰の世話にもならずにちゃんとこうやってうちまで借りて。あたしの心配なんて取り越し苦労だったね」

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おしん(第150話)あらすじ

<登場人物・キャスト>
語り手:奈良岡朋子/おしん:田中裕子/竜三:並木史朗/健:ガッツ石松/恒子:観世葉子/雄:山野礼央/幸子:高橋昭朱/露店の人々:三川雄三・岡崎夏子/母親:姉崎公美/たか:渡辺美佐子/清:高森和子/大五郎:北村和夫

<あらすじ>
東京へ出てきたおしんが、露天商の縄張りを取り仕切っている健の世話でどんどん焼きの店を始めたのは、師走の冷たい風が町を吹き抜ける頃であった。

露店の仕事を終えて夜更けに寒い中を帰ってきた。たかの店の勝手口を開けようとしていると中から声が聞こえた。
「おしんかい?」
「はい」
たかが鍵を開けてくれる。
「お帰り。まあ、寒かったろう」
「遅くなりました、すいません……」
「何してんのかと思って心配しちゃった」

寝室に入りおしんは雄を寝かせる。
「あんた、ほんとにそんなことするつもりなのかい? ほんとにもう決めてきちゃったのかい?」
「はい。今日は健さんがすぐできるように、メリケン粉を溶いたり野菜刻んだりしといてくれたんですけど、明日からは中に入れる具や味のこと自分で考えて、私のどんどん焼きを作ってみようと思うんです。メリケン粉の溶き方一つにしても水加減があるみたいですし、中に入れる具は色々考えるともっとおいしくなるみたいだから。まっ、もうけが全然なくなるようじゃ困るんですけども。場所代や炭代、材料費、色々計算してみたんですけども、材料費にはもう少しお金かけてももうけはあるみたいだし、明日から材料は自分で仕込むつもりなんです」

「おしんはほんとに商売が好きなんだね」
「張り合いがあるんですよね。自分の才覚と努力次第でどうにだってなるんだもの。やればやっただけの甲斐はあるし」
「あんた本気なんだねえ」
「だって髪結もできない裁縫もできない、商売やるぐらいしか。雄だっているし。皆さんね、『雄坊、雄坊』ってかわいがって下さるんですよ。まぁ、雄のためにも私、そばで働いてやれるし」

「あんたがそこまで考えてるんだったら、私が出る幕じゃないよ」
「お師匠さん……ただお師匠さんにご迷惑かけるのが、本当に心苦しくて」
「またそんなこと」
「いや、本当にもう何のお役にも立てないし、夜はこうやって遅くなりますし」
「私はね、おしんがそばにいてくれるだけで心強いんだよ」

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おしん(第149話)あらすじ

<登場人物・キャスト>
語り手:奈良岡朋子/おしん:田中裕子/健:ガッツ石松/ロク:おぼん/サブ:こぼん/幸子:高橋昭朱/雄:山野礼央/年子:磯辺真佐子/仙子:丹内由基子/露店の人々:石黒正男・岡崎夏子・笠井心/露店の老人:三川雄三/たか:渡辺美佐子

<あらすじ>
やっと雄を連れて東京へ出てきたおしんであったが、おしんに落ち着ける場所はなかった。一縷(いちる)の望みを抱いて身を寄せたたかの家も、やはり髪結ができないと分かっては迷惑をかけるだけであった。

「よかった。おかみさんが出かけてるっていうんで、諦めて帰るとこだったんですよ」
再会した的屋の健と、お勝手の中で話す。
「わざわざ来て下すったんですかぁ!」
たかが裏に入ってきて、奥の部屋で話すよう促してくれた。
「こっちの部屋使いなさいよ」
「でもそろそろ夕飯の支度しないと」
「そんなこといいから。せっかく健さん来てくれたのに」
「あっしならここで。おかみさんと話さえできたらいいんですから」
「健さんね、時々覗いてくれておしんのこと懐かしがってたんだよ。だから早速知らせたの。まあ積もる話でもゆっくりして。あっ、おじゃがと煮ようと思って肉買ってあるからね。健さんも一緒に食べてってね、夕飯」
そしてたかはまた店の方へ戻っていった。

「健さん、ありがとう。私のこと忘れないでいてくれて」
「忘れろったって忘れられやしねえよ! あっしはおかみさんの度胸のいいのに惚れ込んじまってるんだから」
「ウフフ。でもほんとに、健さんにはお世話になって。震災の時だって健さんいてくれたから、不自由しないで済んだしね」
「あっしは寂しいんだよ。あの震災さえなきゃ、おかみさんだって今頃は……」
「運が悪かったんだ」
「そりゃ、言っても仕方のねえことだけどもよ。けどこれからどうなさるのかと思うと。まっ、こちらのお師匠さんが面倒見るって言ってらっしゃるんで、あっしが差し出がましい真似する筋合いじゃねえんだが……」

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おしん(第148話)あらすじ

<登場人物・キャスト>
語り手:奈良岡朋子/おしん:田中裕子/佐和:香野百合子/健:ガッツ石松/幸子:高橋昭朱/雄:山野礼央/年子:磯辺真佐子/仙子:丹内由基子/たか:渡辺美佐子

<あらすじ>
翌朝早く、おしんは台所で開店前の道具の準備などをしていた。
寝室に戻ってくるとたかも起きていて、雄を抱いてあやしている。
「あら、申し訳ありませんお起こししてしまって……」
「いいんだよ、もうあたしも起きなきゃ。まああたしにちょっと懐いてさ、ほんとにかわいいね。ほんとに子供ってかわいいもんだねえ!」
「はい雄、おんぶしよう」
おしんはおんぶひもを取り出してたかから雄を受け取る。たかはおんぶを手伝ってやる。

「うちの中がパーッと明るくなったみたいだよ」
「今が一番大変なんですよね。赤ん坊だったら寝ててくれるんですけども、じっとしてないから目を離すとすぐどっか行っちゃうんですよ」
「アハハ、そりゃ大変って言えば大変だよね。店の方が忙しくなったら、子守雇わなくっちゃね。あんた随分早く起きて、そんな気ぃ遣うことないんだよ、幸子(さちこ)がいるんだから」
「いやあ、早起きは慣れてます。お師匠さん、それに私何だか懐かしくて。最初にこちらにご厄介になった時の頃を思い出しました」

「おしんは本当によく働いてくれた。おしんみたいな娘なんてもういやしないよ。昔はさ、1銭だってもらわなくたって髪結の腕さえ仕込んでもらえたら下働きから修行したもんだけど、今は女でもすぐにお金になる仕事が増えてねぇ。髪結の学校が出来てさ、そこを出て試験に受かったらすぐに一人前の髪結として商売できるんだから」
「はあ……」
「師匠だの弟子だのって時代は、もう終わっちまったんだ」
「お師匠さん……でも、お師匠さんに仕込まれた人達っていうのは、みんないい腕してますよね!」
「誰もこの店には寄り付かなくなっちまったけどね。でもおしんが来てくれたんだもん、何より心強いよ!」

「でも、私もう随分長い間人様の髪触っていませんから、とっても昔のようには」
「そうだね。子供服の仕事始めてから、髪結の仕事辞めちまってたもんね。佐賀でも全然?」
「ええ。田倉(たのくら)の母はそういうのを嫌ってましたから」
「畑に出るよりずっとお金になるのにね。そうだ、あたしの髪ちょっと結ってもらおうか」
「はい」
「少々休んでたからって、体で覚えたもんは忘れるはずないよ」

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